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2018.02.17
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2018年 京都市右京歯科医師会 学術講演会と新年会

演者は大阪府堺市ご開業松下孝直先生「患者に寄り添う歯科医療」という題であった。

講演で松下先生は、自らの経験を若手に伝えたいというところから波乱万丈な人生経験を話された。

開業当初からマイナススタート。開業直前母親を亡くす、父親会社倒産、開業すぐ3,7憶円の借金。夢を持てない現実。開業後ひたすら5年間保険診療を必死になってやったが楽しくなかった。その時、奈良県の木原先生や東京の林先生に出会い歯科人生が大きく変わった。

しかしこの時自分の頭には借金の事しかなかった。

この経験を活かしスタディーグループ月臨会を立ち上げ若手歯科医師に夢を持たせたいと考えた。月臨会は日本からアジア、世界へ。をモットーに現在総会では300人弱集まるグループとなっている。

まずは診断が重要。治療計画の考え方正常像のイメージ、骨格1級関係、下顎叢生など。

ゴール設定は骨格、歯列弓がどれだけ正常に近づけることがポイントである。

診断用ワックスアップから各専門分野との連携、総合診断を行う。

8020達成者の症例を提示され、咬合関係がクラス1級であった為、その口腔内は違和感なく予後良好であろうと予測出来た。8020達成者の咬合調査論文を提示され咬合関係の重要性を示された。

その為、治療時はアンテリアガイダンス、カップリングなどを技工士さんと話し咬合再構成を行っている。骨格の問題、歯列の問題、歯の問題、骨の問題などを考慮し咬合関係クラス1級を目指している。

症例提示は15年前の単独前歯部インプラント症例から80代咬合平面を是正しバイトアップを行った症例と幅広い症例を発表された。

治療終了時も未来に起こりえるリスクの説明が患者さんへの信頼へと繋がると若手へのメッセージを送った。

人生経験を踏まえた講演は非常に勉強になります。

自分は沢山の色々な方に出会えて感謝だなーと思わされる1日でした。

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